家トレが続く中で、不世出の大打者落合が、野球を始めたばかりの小学生に教えたい3つのこととして、共感できるアドバイスをしている。
【落合博満の視点vol.14】野球を始めたばかりの小学生に教えたい3つのこと
https://news.yahoo.co.jp/byline/yokoohirokazu/20200508-00177448/
スポーツジャーナリストの横尾弘一氏の記事です。
親は小学生の時からエリートコースを目指し、一歩でも周りより先んじて、と思いがちのようだが、落合氏は、「小学生には技術的な指導を細かくせず、楽しく野球に取り組むことをまず経験させ、その楽しさの中で基礎体力をアップさせたほうがいい」と考えているという。
大切なのは、①バランスのとれた食事で体の土台を作ること、②野球は一人でも練習できることを覚えること、③野球がチームスポーツであることを意識することの3つ。
硬式野球に取り組む中学生にも、程度の差はあれどそのまま当てはまるのではないだろうか。
チームプレーといっても、いろんな受け取り方があるが、野球は一つのボールに対し9人がそれぞれ役割を持って動くこと、というのがいちばんしっくりくる。しかし、その一方で、野球は広いグラウンドに人数がそろわないと練習できないというのは誤解だと落合氏は言う。
「就寝前に布団に寝そべり、ゴムボールを天井に向かって投げる。右利きなら右手で投げたボールを左手で捕るという動作を繰り返すことが、何よりもボールをリリースする際の指先の感覚、正しいヒジの使い方といった要素を覚えることに役立った」と振り返る。同じようなことは、布村総監督や、かつて野球「少年」だった大人たちからもよく聞く。
メジャーでオズの魔法使いと称えられたオジー・スミスも、少年のころボールを屋根に放り上げては、落ちてくるボールをキャッチする遊びに熱中してたという。
とにかく、ボールと遊ぶ。頼まれなくても、子犬みたいに夢中で球拾いに走る。チーム練習の場だけでなく、日ごろからボールとどれだけ仲良くなれるかで、いざという時の球際にも強くなる。
普通に練習できる時期だって、一夜にして技術がアップすることはない。だったら、今の状況を逆手にとって、一人ひとり思いのままボールと遊んでみては?再開した後、決して無駄にならないと思う。