2020年5月5日火曜日

野球のお札

 ステイホームで家のかたづけに精を出していると、懐かしいものや面白いものに出会う。
 その中で、出張や旅行の時余ったいろんな国のお札が出てきた。アジアの国は結構お札のデザインが変わるので面白いとか思ってみていると、写真のような台湾の500円札を発見。表が少年野球の子どもたちが勝利に沸いている絵で、今まで気にしたことがなかったが、これは珍しいと思い調べてみた。



 絵に描かれているのは、1969年、日本や米国を破ってリトルリーグ世界一になり、国民的英雄になった少年野球チーム「金龍少棒隊」。しかも、このチームは、台湾の先住民アミ族の少年たちだった。アミ族は台湾の先住民中最大の人口を擁するが、著名人も多く輩出している。

 そして、「金龍少棒隊」のエースが、後に中日ドラゴンズのストッパーとして、星野監督の絶大な信頼を得て活躍した郭源治である。キャリアハイの1988年には、セリーグトップの37セーブ、防御率1.95の素晴らしい成績を残している。

 台湾へよく出張していたころは、王健民がシンカーを武器にヤンキースのエースとして君臨していて、街のあちこちに彼の等身大のパネルが飾られていたことを思い出した。

 ちなみに、500円札の裏側は、大覇尖山をバックにした鹿の群れ。



 アミ族は主に平野に住んでおり、大覇尖山は、タイガ族、サイシャ族の聖地だが、野球の成果を契機に、台湾の先住民全体の地位も上げようとしたのかもしれない。そうだとすれば、いい話ではないか。